公害防止管理者(水質)とは?

公害防止管理者

管理人は水質第2種を2年かけて取得済みです。
一年目に自己採点は合格でしたが、汚水処理特論で不合格。
2年めで汚水処理特論のみ受けて合格。そんな私が公害防止管理者についてと合格体験談を書きます。

公害防止管理者とは?

「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」によって、産業公害の発生源である工場内に、これに対応した公害防止組織の設置を義務付けられています。

これにともない、公害防止組織に公害防止統括者公害防止管理者公害防止主任管理者が設置されることになり、公害防止管理者、公害防止主任管理者及び代表者になる者にはこの資格が必要です。

公害防止統括者は資格不要です

※「一定規模以上」とは、ばい煙発生量が1時間当たり4万m3以上で、かつ排出水量が1日当たり平均1万m3以上。

※公害防止主任管理者は一定規模以上の特定工場に選任が義務付けられています。

※常時使用する従業員数が20人以下の特定事業者では、公害防止統括者は不要です。

※公害防止管理者は、公害発生施設の区分ごとに選任しなければなりません。

特定工場とは?

①特定の業種

製造業(物品の加工業含む)、電気供給業、ガス供給業、熱供給業

②特定の公害発生施設を設置

i)ばい煙発生施設、ii)汚水等排出施設、iii)特定粉じん発生施設、iv)一般粉じん発生施設、v)騒音発生施設、vi)振動発生施設、vii)ダイオキシン類発生施設

ただし、ばい煙発生施設のうち、 1時間当たりの排出ガス量が一万m3未満のものは法の適用を受けません

資格を取る方法は2つ

①国家試験②資格認定講習

①国家試験

受験資格はなく、誰でも受けれます。

公害防止管理者は、大気1種~4種、水質1種~4種、特定粉じん関係、一般粉じん関係、騒音・振動、ダイオキシン類関係の12区分、公害防止主任管理者が1区分。

試験は年に一回です。

ちなみに種別ごとの科目は以下の通り。

試験科目第1種第2種第3種第4種
公害総論
水質概論
汚水処理特論
水質有害物質特論
大規模水質特論
公害防止管理者水質の試験科目
試験科目第1種第2種第3種第4種
公害総論
大気概論
ばいじん・
粉じん特論
大気特論
大規模大気特論
公害防止管理者大気の試験科目

資格認定講習

一定の資格を有するものだけが受講できる講習で、2~4日の講習の課程を修了すると、同一区分について国家資格と同一の資格が与えられます。

ただ、この受講資格が結構厳しく、一部の人しか受けることができません。また、希望人数が多い場合には、一定の基準で選定され、受けられないこともあるとホームページに記載がありました。

→詳細はこちらの記事を

科目別合格制度はあるの?

結論、あります。

2006年から試験科目ごとの合格積み重ねで資格が取得できるようになりました。

ただし、合格した科目についての科目免除の適用期間は3年(次の年、とその次の年は合格扱い)。あまり悠長にしていると再受験が必要になるので注意。

他の資格区分を受けると?

既に合格している資格区分と同一の試験科目がある場合には、免除になります。

ただし、当然申請が必要。

ちなみに、国家試験講習もあるので会社から受けるかたはこちらに参加すると業務時間扱いで勉強時間確保できます

難易度は?

合格率は20~30%と高くはないです。

また試験科目も多く、勉強範囲が広いので一発で合格を目指すと難易度は高いほうかもしれないです。

ただ、3年科目免除があるので計画的に受けることも可能なので、そこまで難しくはないかなと思います。

また計算問題もありますが、出題数が少なくパターンが決まっているので、そこまでハードルは高くないでしょう。

私が受験したときの勉強方法はこちら。→→

楽に合格する方法はないの?

資格認定講習の受講資格がない場合には、国家試験を受けるのが絶対です。

ただ、公害防止管理者取得支援として、受験講習会というものがあります。

受験講習会とは、試験対策の講義のようなものです。
が、受けると出題箇所がわかって楽勝…といったものではありません。
まんべんなく、出題範囲がばれないていどに説明が聞けます。

ぽとふ
ぽとふ

高圧ガスのときのような、出題範囲が教えてもらえる講習とは別物、と思っておいたほうがいいですよ~
あくまでも自分の勉強時間として。

私は1回目の受験で不合格となった汚水処理特論のみ、2回目の受験前に受講しました。
正直、受けたから何か…というものではありませんでした。
ただ、勉強時間が確保できるという点で、私はおすすめしますよ。
開催会場は全国で何か所かなので、遠方に出張で行くことになることが多いのかなと思います。
受ける科目数にもよりますが、全て受けると3日ほど勉強につぎ込めます。

私の受けた汚水処理特論1科目でも2日間にわたったので(たしか1日目お昼前~2日目の午前中まで)
泊まり込みで勉強できますよ(もしくは観光?)

デメリットとしては費用面です。
交通費・宿泊費・受講費が発生するので、会社から行かせてもらえるならぜひ上司にお願いしてみてください。

以上、公害防止管理者とは、について解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

勉強法・合格体験談は次の記事で。

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