公害防止管理者 受験講習ってどうなの?

公害防止管理者

受験講習って?

『公害防止管理者等国家試験受験講習会』は、
産業環境管理協会主催の公害防止管理者の国家試験受験者のための試験対策講習会です。
毎年10月の国家試験に向けて夏季に主要都市及びオンデマンド配信で開催されます。

数年前は現地のみでしたが今はオンラインもあるようです。

公害防止管理者等受験講習会|一般社団法人 産業環境管理協会(JEMAI CLUB)
一般社団法人 産業環境管理協会(JEMAI CLUB)「公&#234...

コースは?

大きく分けると、現地とオンラインの2種類。
現地で2コース、オンデマンドで4コースあります。

現地「3日間集中コース」

現地開催でスタンダードなもの。
9:00~18:30×3日間(※会場によって、時間は多少前後しますとのこと。)

現地「国家試験プレ演習」

出題頻度の高い問題を厳選したテスト演習+解説で本番前の総仕上げ。
本番であわてずに正解を導くコツを学び、知識の見落としがないかどうかの最終チェックを行います。【1日講座:9:00~18:10(参考)】

オンデマンドSHORT

内容は3日間集中コースと同様で、オンライン版。

「SHORT」の名前の通り、視聴期間は一ヶ月。
集中してみられるならばこちらがおすすめ。ロングよりも安いです。
※オンデマンドSHORT・LONGの違いは視聴期間のみです。講義時間・内容の違いはありません。

オンデマンドLONG

内容は上のショートバージョンと同じで、試験当日まで視聴できるもの。

会社の費用で受けるならロングがいいですよね、自費なら…迷いますね。

オンデマンド 基礎講座

公害防止管理者試験(大気、水質、騒音・振動関係)の学習に必要な「化学・物理・数学」等の基礎知識。
各コースの下準備として最適な講座。

なので文系出身の方や理系から離れている方は受けるといいかもしれません。
仕事で基礎知識は十分、という方には不要ですね。
この講座単体で受けるというよりは、ほかの講座にプラスするのかなと思います。

オンデマンド 科目別コース

大気、水質、騒音・振動の全12科目。

私はこの科目別コースで、一年目に不合格だった汚水処理特論のみ受けました。
コロナより前だったので現地しかなく、主要都市の会場にいきましたよ。
このときの感想は後程書きます。

金額は?

()内は会員価格。

現地開催

●3日間集中コース(9都市) 69,000円(会員43,300円)


●国家試験プレ演習 36,000円(会員24,500円)

オンデマンド

●オンデマンドSHORT(1か月間視聴)講義時間1300時間 60,900円(会員43,000円)


●オンデマンドLONG(国家試験当日まで視聴)
 >>講義時間:1,300分 80,000円(会員56,500円)


●基礎講座
 >>講義時間:300分 9,000円(7,200円)

科目別

()内は会員価格。

公害総論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)  

大気概論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

大気特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

ばいじん・粉じん特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

大気有害物質特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

大規模大気特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

水質概論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

汚水処理特論 ◎ ¥45,500
(¥31,400)

水質有害物質特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

大規模水質特論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

騒音振動概論 ◎ ¥25,000
(¥17,200)

騒音振動特論 ◎ ¥45,500
(¥31,400)

受けた方がいいの?

正直なところ、技術系の職種の方には不要かなと思います。出題範囲が広くまんべんなく勉強の必要があり大変ですが、難易度自体はそこまで高くなく、安い講習でもないことが理由です。

逆に、理系出身ではない方や理系科目から離れている方は受けるのがおすすめです。また、科目別合格制度で「あと1科目だけどラストイヤー」(今年合格しないと有効期限が切れる)の方も受ける方が合格に近づくかなと思います。

★会社から受ける場合は…現地のを受けるのがおすすめです

理由:①3日間勉強時間が確保できる②(主要都市以外の方は)主要都市に出張できる

会社のお金でオンデマンドを受ける場合には、勤務時間中に受けていいのか要確認ですね。私のイメージですが、なんとなく後者はしにくい気がしますね

どんな内容を教えてもらえるの?2019年受けた感想は?

一言で言うなら、テキストを読み上げるような授業です。
講師の方は「ここ毎年出ますよ」と教えてもらえますが
その年のテストで出るようなピンポイント情報はもらえないのかなという感想を持ちました。

もしかしたら当たる講師の方によるのかなとも思います。

汚水処理特論(生物処理)では…

講義内容は次のような感じでした。

(常識的な知識として知っておいてください)
生物処理技術…自然浄化作用を活用した処理技術。有機性排水の処理技術として最も普及し今後も期待。

【活性汚泥法】(今年も覚えたほうがいいと思います)
活性汚泥法:有機性工場排水に最も普及している排水処理法
同時除去活性汚泥法:循環式消化脱炭素窒素法が窒素除去主流

BOD負荷量(kg/日)=Lf × Q ←覚えるしかない

Lf;BOD濃度(kg/m3), Q;排水量(m3/日)

BOD容積負荷量(kg/m3・日)=Lf・Q/V

V; 曝気槽容積(m3)

BOD汚泥負荷量(kg/kg・日)=Lf・Q/V・S

S;MLSS濃度(kg/m3)
MLSS:曝気槽内の浮遊物質量のことで、活性汚泥の量を間接的に表したもの。

このようなあっさり目の内容ですが、ためになりますよ。
ほかの科目の雰囲気も次回お伝えします。

以上。

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